ベトナムにおけるアルバイトの最低賃金は?

ベトナムでの一般的なアルバイトの給与相場を教えてください。

特別なスキルを求められない主に学生が従事するようなアルバイトでは、最低賃金近くの給与設定が目立ちます。

夫婦正社員の共働きが一般的なベトナムにおいて、日中のアルバイトは学生など若い層によるサービス業系が盛んとなっています。今回はベトナムのアルバイト給与についての話を書いていきます。

どのぐらいの給与で働いている?

大学生などがよく従事しているサービス業のアルバイト給与は大体以下のようになっています。

・コンビニの店員(サークルK、セブンイレブン、ミニストップなど):時給 25000-30000 VND 程度

・映画館のスタッフ(CGV、Lotte cinemaなど):時給 25000-45000 VND 程度

・カフェのスタッフ(Coffee house、Highlands Coffer):時給 20000-30000 VND VND 程度

こうして見ると日本のアルバイト賃金と比べて相対的にかなり安く感じます。正社員の賃金上昇と比べてアルバイトの賃金上昇は緩やかですが、日系企業のオフィスでアルバイトを雇う場合、働く側に何かしらの目論見がなければ上記の賃金枠でアルバイトを雇うのは少し難しい気もします。

また日中正社員として働くベトナム人が就業後に副業としてアルバイトするケースもありますが、この場合は正社員の職種に関連するスキルを活かした仕事や経験が求められる仕事に従事することが多いので、時給も上で紹介した額の2~3倍程度のものとなっています。

時給の最低賃金法

ベトナムの最低賃金というと月給の印象がありますが、議定 38/2022/ND-CP では時給による最低賃金法も規定されています。以下は同法第 3 条第 1 項および第 2 項に規定されている 2024 年時点の時給最低賃金表です。(地域1~4は月給の最低賃金法で規定されているものと同様-参考

地域1:時給 22,500 VND

地域2:時給 20,000 VND

地域3:時給 17,500 VND

地域4:時給 15,600 VND

アルバイト従業員でも労働法第13条の規定に従って労働契約を締結する必要があります。労働契約は従業員と雇用主の間の合意に基づいて締結され、基本的には正社員と同じ考え方となりますのでフルタイム労働者と同様の権利と義務が保証されることになります。

所定の最低賃金を下回る時給を支払った場合、議定 12/2022/ND-CP の第17条第3項の規定に従って罰則を科される可能性がありますのでご注意ください。罰金は違反した従業員の数によって異なり、

・1人から10人の従業員の違反:20,000,000-30,000,000 VND

・11~50人の従業員の違反:30,000,000~50,000,000 VND

・51名以上の違反:50,000,000~75,000,000 VND

となっています。アルバイトの最低賃金は月給の最低賃金を時間割で計算したものに近いものとなっていますのである意味妥当なのかもしれませんが、月給の最低賃金が基準と考えると、このレベルの時給で雇うことのできる職種の幅は限られることが窺えます。

Facebook
Twitter
LinkedIn
Pocket
Email

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA