ベトナム社会の一般的な遅刻理由とは?

ベトナム人スタッフの遅刻理由がいつも似たり寄ったりなんですが、どこの会社もそんな感じなんでしょうか?

似たようなものだと思います。他にも「遅刻に使える理由」を紹介しているベトナム語のウェブサイトがたくさんありますので見てみたら面白いかもしれません。

スタッフの遅刻に頭を悩ますマネージャーは多いですが、これは日系企業に限らずローカル企業にも当てはまります。各々に遅刻理由を聞いても「またそれか。」と思うこともよくあるでしょう。今回は「ベトナム人の遅刻理由」をテーマに書いていきます。

説得力のある遅刻理由?

インターネットで検索してみると、【一般的で説得力のある遅刻理由】【嘘とばれやすい遅刻理由】【面白い遅刻理由】などを紹介しているサイトにたくさん当たります。参考までにその中の一つを載せておきます。

Nhân viên đi làm muộn, lý do thường thấy là gì? | Tinh tế (tinhte.vn)

読んでみますとやはり【 一般的で説得力のある遅刻理由 】は皆さんも聞いたことがあるような理由が並んでいます。記載されている具体的な理由ついて、私の見解を合わせて紹介します。

激しい渋滞に巻き込まれた

10分程度ぐらいの遅刻でよくある理由。突発的な渋滞なのか日常的な渋滞なのか管理者としては確認したいところ。

家族が病気になった

女性スタッフに多く家族構成にも左右されやすい理由。休みの理由でも使われることが多く、入院の場合は看病で引き続き休む、または出勤時間調整を求められる可能性あり。

バイクの故障

詳しくは後述。

交通違反で警察に捕まった

事実の場合は出社後に具体的な違反内容、罰金額などについて同僚と話が盛り上がる傾向あり。

体調不良で時間通りに家を出ることができなかった

女性は生理痛(お腹が痛い)、男性の場合は二日酔いも(頭が痛い)。

大雨で道が冠水した

自宅前の路地が丸々冠水した場合は、家から出られない状態で連絡が入る。

バスがなかなか来なかった

時刻表がないので「単に乗り過ごしただけなのでは?」と思ってしまう。

病院で診断を受けていた

診断を受けてから出社して間に合うと思っていたケース。医者側から受診日時の指定が直前に入ることもあるので管理者としては判断が難しい。国際病院しか利用しない日本人の感覚ではローカル病院事情を理解してもらえず、歯がゆい思いをしたことがあるベトナム人は案外多い。

身内の不幸

遅刻というより普通は休みの申請が入る。

バイクの故障は汎用性が高い

遅刻の理由でよく使われる「バイクの故障」ですが、遅刻に限らず色々な場面で使われます。例えば「配達予定があったのに忘れてた」、あるいは大雨などで「行きたくない」などにバイクの故障を理由に使う業者もいます。他にもカップルが外泊をする際に親に嘘の理由を言うためにバイクの故障を持ち出すのはよくある話です。

例:バイクが壊れたけど時間も遅いので修理屋が開いてない。今日は友人(同性)の家に泊まる、など。

私がローカル企業で管理職をしていたときも、やはりバイクの故障による遅刻をよく聞いたものです。しかしまあ、「なんで皆いつも帰宅時でなく出社時に故障するんだ?」と思ったのは懐かしい話です。

念のため、これは上記のような遅刻理由を言われたら嘘をついているかもしれないから疑え、という話ではありません。これらの理由はベトナム人の日常で普通に起こりえる事ばかりですので、そこまで疑心暗鬼になる必要はないでしょう。ただし、

「遅刻してもあの日本人にはこう言っておけば大丈夫だろう」

と思われることがないような関りを日ごろからしておくことは、遅刻を減らすという意味で非常に重要だと考えます。

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