一般的に日本語人材は英語人材よりも給与相場が高いという認識でよかったでしょうか?
すべての職種にあてはまるわけではなく、条件によっては英語人材のほうが高くなることもあります。
これまで日本語人材は一般的に英語人材よりも給与相場が高いという認識でしたが、最近は職種によっては英語人材のほうが希望給与が高いことがあります。今回はその事情についてお話します。
日本語人材のほうが給与が高いケース
基本的に日本語+専門的なスキル(エンジニア系、経理など)をもった人材を求めるとなると、英語人材よりも希望給与は高くなります。専門的なスキルをもち、日本語も操ることができる人材はそもそもの数が少ないので市場としての価値が高く必然的に給与も上がりやすくなります。また専門的なスキルを持つ人材で日本語ができる人材は英語もそこそこできるという人も珍しくなく、これはそれなりの学歴の層が多いということにも関係があります。
一方英語人材の場合は元々学業で英語を学んでいた素地もあることから、上乗せで英語力を向上させやすく、必然的に母数も増えることから給与も相応に抑えられます。
英語人材のほうが希望給与が高いケース
英語人材のほうが給与が高いケースとして未経験でも応募が可能な求人や、営業・人事・総務・その他サービス系などの職種については希望給与が日本語人材と同等か高くなることがあります。英語人材は日本語人材と比べて日系ではなく外資系企業全体を就職対象として見ている人が多く、給与面の比較対象が日系に絞って就職活動をしている人よりも広い傾向があります。弊社の英語人材100名に以下のようなアンケートを取ってみました。
・就職先企業で特定の国籍にこだわりがありますか?
Yes:21% No:68% どちらとも言えない:11%
Yesと答えた人としては「特定の国が好きだから」や「その国の企業文化が合っている」などの意見が目立ちますが、Noと答えた人の大半は「ベトナム系よりも外資で働きたい」というところとなっています。
外資系の中で日系は特別給与が高い企業という位置づけではありませんので、どうしても全世界の企業との賃金競争を強いられるようになります。
英語人材か日本語人材で迷ったら
業務内容や会社の体制上、英語または日本語のどちらかしか務まらない場合は選択の余地がありませんが、どちらでも構わないという場合は職種や状況に応じて選択するのがベターです。以前は給与の問題で英語人材を採っていた企業もありましたが、条件によっては日本語人材のほうが安く採れる可能性もありますので、悩んだ場合は信用できるエージェントに相談してみることをお勧めします。