長期で滞在するにはビザが必要というのは何となく分かるという方も多いかもしれませんが、実際ベトナムで長期滞在している人の大半はテンポラリーレジデンスカードと呼ばれるものを取得しています。本記事では多くの日本人就業者が取得しているテンポラリーレジデンスカードについて解説します。
テンポラリーレジデンスカードとは
テンポラリーレジデンスカード（Temporary Residence Card）とは日本語で「一時在留許可証」と呼ばれる在留カードでベトナムに長期滞在する多くの外国人が取得しています。英語の頭文字を取って「TRC」と呼ばれることが多く、日本人間でもTRCで一般に通用していると思っていいでしょう。＊本記事では以下「TRC」と表記します。
有効期間は申請内容によって変わりますが就業目的で取得する場合、労働許可書の有効期限に合わせて発行されるので２年で発行されている人が多いのが現状です。またシングルビザのように一度国外へ出ると効力が切れるというものではありませんので有効期限内であれば何度でも出入国が可能な他、ベトナム国内に合法的に滞在している証明として提示を求められることが多いものとなっています。
他に「永住者カード」と呼ばれるパーマネントレジデンスカード（Permanent Residence Card）というものもありますが、こちらは申請要件が厳しく所持している人は少ないです。よくベトナム人配偶者がいれば取得できると思っている方も見受けられますが、実際ベトナム人配偶者をもっているというだけでは十分ではなく、上記の立場の方でもベトナムで就業する場合は「TRC」を取得している方が大半となっています。
TRCの取得要件は？
就業目的でベトナムに滞在される方の場合、通常は労働許可書が必要となります。レジデンスカードの発行要件もこの労働許可書の取得具合が重要となりますので、労働許可書が取得できているのであればTRCも問題なく取得できると思っておいていいでしょう。つまりベトナムで就業する場合はまず労働許可書の申請をし、それが取得できてからTRCの申請をするという流れとなります。
就業者以外でTRCを持っている方の例としては家族帯同でベトナム滞在している方などが挙げられます。この場合も就業者（多くは旦那様）が然るべき労働許可書とTRCを取得している場合にはその帯同家族の方にも問題なくTRCが発行されます。
