現在のアライバルビザの料金はどのようになっていますか?周りに聞くと人によって金額にバラつきがあるので正確なところを知りたいです。
ビザ料金は法令で明記されていますので、そちらを参照すれば確実です。
頻繁にビザを取得する機会がなければビザ料金の記憶は曖昧になるものです。誰かに尋ねられても何となくの金額しか言えないのがむしろ普通かと思います。今回は2023年6月現在のビザ料金と、金額に関する記憶が曖昧になりやすい事情について私的見解を書いていきます。
現在のビザ取得価格
2023年6月現在、通達157/2015/TT-BTCではベトナム入国ビザの料金を以下のように定めています。
ビザの種類 | 料金 | |
1 | シングルビザ(1ヶ月、3ヶ月、1年) | 25 USD |
2 | 数次ビザ | |
a) | 有効期限3か月のビザ | 50 USD |
b) | 有効期限3ヶ月から6ヶ月 | 95 USD |
c) | 有効期限6ヶ月から1年 | 135 USD |
今後も法改正により上記金額が変更されることは十分あるでしょうが、とりあえずはこの価格帯から大きく変わることはないと思われます。アライバルビザの場合は空港にてベトナムドンでの支払いも可能ですが、上記のUSDをベトナムドンに計算した金額となるものの、レートが不明瞭であることやドンの流通度の低さなどからUSDを準備して支払う人が多いのが現状です。
金額にバラつきが出ることについて
ビザ料金を知りたいと思い、周りに聞いてみると人によって金額が異なり正確な料金が分からないというのはよくあることです。こういったことが起きがちな事情について考えられることを3つ挙げてみます。
法改正による金額の変更
ご存知の通り法改正が多いベトナムですので1年経てば先ほど挙げた金額が変更している可能性もあります。頻繁な長期出張者でなければDNビザを取得する機会はそうないと思いますので、過去に支払った金額のままアップデートしていない方もそれなりにいるでしょう。法改正により認識している額と現在の額にズレが生じることもあるかと思います。
ビザ料金以外の費用を支払った
商用ビザをアライバルで取得する場合、招聘状を窓口で提示する必要があります。しかしこの招聘状を持ってくるのを忘れたり、スーツケースに入れて預けたのでその場で提示できないということが時々起こります。この場合、ビザ料金とは別に追加料金を支払って発給してもらうことが多いのですが、このときに払った追加料金と本来のビザ料金がごっちゃになり、本来のビザ料金の記憶が曖昧になってしまっているケースも見受けられます。
単純にはっきり覚えていない
在住者であればDNビザを取得するのは最初に入国するときだけという方がほとんどですので、その1回についての記憶が曖昧というのは当然です。誰かに聞かれても何となくの漠然とした金額を言うことになりますので、人によって料金にバラツキが出ることになります。
ビザの金額は法令でしっかり出されていますので、現行の料金を正確に知りたければそちらを参照すれば確実です。ただ予告なく突然法改正が行われることもありますので、取得の際には規定されている額よりも少し多めに準備されることをお勧めします。